家計簿研究所

長~い人生の設計、それを管理するための家計簿について会社経営の考え方に基づき解説していきます

【家計簿(運用)】家計簿をつける

1年間のスパンで家計簿をつけていきます。

家計簿(計画)で策定し保存した家計簿の様式を使います。


1.実績を管理する
  ・うすい黄色網掛が記入欄です。
  ・各科目について、月の実績合計値を投入していきます。
    ※詳細管理が必要な科目は、「○月支出明細」sheetを利用して把握します

             (利用は任意です)   
  ・家計簿(計画)の値が自動的に引用されますが気にせず上書きしてください。
    ※家計簿(計画)の値はあくまでも今後の見込を知るための参考値です。
    ※実績の値は青字など色を変えると分かりやすくなります。
  ・実績は家計簿(計画)で作成した計画の予算内に納めるよう心がけます。
  

       <家計簿記入のコツ>
      ・給与明細まで管理する
          給与天引きとなっているものは支出であることを

                                    忘れがちです。

                                    しかし保険など大きな支出が含まれていますので

                                    しっかり明細まで管理しましょう。


     ・詳細管理する対象は最小限に絞る
          月に一度しか支出がない科目(光熱費、電話代、家賃等)は

                                    詳細管理せず、食費や被服費など
          支出が複数回ある科目は詳細管理していきましょう。


     ・クレジットカード、通帳からの転記を利用する
          クレジットカード、口座引落しのもののうち詳細管理する

                                    必要があるもの以外は、クレジットカード会社からの

                                    請求書明細や通帳から転記することで、

                                    記入タイミングや参考とする資料の集約を図り家計簿記入に

                                    要する時間や労力を大幅に節約できます。
  
  1年の家計簿記録開始月は1月でも4月でもいずれでも結構です。

 

2.月末における確認
   計画と実績の差額は「家計簿(差額)」sheetで把握できます。
   毎月何が予算オーバーで何が予算内だったのか確認しましょう。

全体の流れ

当サイトにおける家計簿作成・運用までの流れは次のとおりです。


「人生はお金だけではない(人生において不可欠な3要素)」という考えに

基づいた流れとなっていますが、「そんなことより家計簿について知りたい!」

という方は、家計簿(計画)のところからお進みください。

 

f:id:taknnn:20190504092216g:plain

 

f:id:taknnn:20190504092718g:plain

【家計簿(計画)】 家計計画(年間)を立てる

1年という期間での家計計画を立てます。

1.初めに、様式をダウンロードしてください。
   ・下記から雛形をダウンロードし、ご利用のパソコンに

    保管してください(無料)。
       家計簿の様式
     
    ・様式のうち薄い黄色網掛けのセルが記入する箇所となります。


2.向こう1年間の計画を立てます。
 定量的(お金)な計画を立てます

 (家計簿の様式のうち「計画」sheetを利用します。)
    ①初期設定を行う
    ・様式上部の年数、開始月を入力します。
    ・収入、支出の科目を設定します

     (科目に過不足がある場合は「科目設定」sheetで

      記載されている科目を変更できます)


    ②計画を立てる
     ・それぞれ設定した科目について、月別におおよその計画金額を

     記載し、年間の計画値を決めてください。
      ・一通り計画の入力が終わったら様式を保存します。
 
  
 以上で家計簿における年間の計画策定は完了です。

【ライフプラン】 家計計画(長期)を立てる

 ライフプランでは、ライフデザイン(長期)で描いた将来の夢や目標を

具体的に「お金」という数値を用いて長期的に定量的に計画します。


■ライフプランは最低2パターン作成します。
  1つ目のパターン :現状の成り行きの場合
  2つ目のパターン :現状から各種見直しを行った場合

 

■さっそくライフプランを作成してみましょう!

  ・・と以前は自身で作成したライフプランのエクセル様式を提供して

  いましたが、最近は銀行などのサイトでいいシミュレーションツールが

  提供されているので折角なのでそちらをご活用ください!

 

  googleでライフプラン、シミュレーション といったキーワードで検索すると

  いろんな金融機関で提供されていることが分かります。

 

 

■次は「長期的な計画」から「短期的(1年)の計画」へ落とし込みます

 しかし、この段階ではあくまで「長期的」な計画であり、PDCAでいう

 「P」の一部が終わったにすぎません。

   f:id:taknnn:20190504092300g:plain


  PからD,Cへつなげていくには、実際に自分が把握・実行・管理できる

 「短期的(月ベースで1年分)」の詳細レベルまで落とし込んでいく必要が

  あります。これは「家計簿(計画・管理)」で行います。

 

 

ライフデザイン(人生を設計する)

急速に変化する社会環境のなか、私たちは平均80歳という長い人生を

送っていこうとしています。

 

不景気、少子高齢化、信じられない事件の発生・・・こんな不透明な時代

だからこそ、周りの人や環境のせいにせず、自分の現在・将来を見つめ、

自分の手でより良い人生を掴んでいくことが必要だと思います。

その初めの一歩としてライフデザイン(=人生設計)をご紹介します。

 

■ライフデザイン(長期)で行うこと
 ここではまず、人生における「大きな流れ」を把握するために

「ライフデザイン(長期)」を行います。 

 

 具体的には、より良い人生を送るために必要な3要素

 (①お金②健康③心の豊かさ)と、

 これらを実現するための具体的な6つの構成項目

 (①仕事②家族③友人④健康⑤大きな支出⑥ライフワーク) について
  現在・将来を見据え、将来の夢の実現に向けた大枠の課題を抽出します。


  <ライフデザインに必要な観点>

   より良い人生を送るために必要な3つの要素
    ・お金
    ・健康
    ・心の豊かさ

   これらを実現するための具体的な6つの構成項目として
    ・仕事
    ・家族
    ・友人
    ・健康
    ・大きな支出(家・車など)
    ・ライフワーク(趣味など)

   上記構成項目について、内部環境(自身)・外部環境(周り)の視点を加える。


  <ライフデザインに必要な時間軸>
    ・現状
    ・将来(退職後や高齢者となったときのことまで

        網羅しておく必要があります)

家計簿を続けるコツ

家計簿をつけ始めたものの、なかなか続かない。。
そんな方も、次のことを意識していただけば、少しは気持ちが楽になりませんか?

 

1.多少の誤差は気にしない!
    あくまでも将来の目標達成のために、「我が家の家計はどういう

    状態でどこが改善できそうか?」を把握するのが家計簿をつける

    目的ですので、家計の大きな流れとポイントが分かれば

    多少の誤差が出ても全く気にする必要はありません。

    家計簿をつけるということ自体が目的にならないように肩の力を

    抜いていきましょう!

 


2.まず「1週間分」の家計簿をつけてみて、そこで何かを感じてみましょう。
    家計簿の管理スパンは、一般的に収入(給与)のスパンで

    ある1ヶ月のため、家計簿をつけ始めた人は、無意識にまず1ヶ月の

    継続を目標にするのが自然な流れだと思います。

    しかし、いざ実際に家計簿をつけ始めてみると「1ヶ月ってこんなに

    長かったっけ。。」と感じてしまい、気づいたらやめてしまっていた

    という方が結構おられると思います。

 

    それではまず1週間ではどうでしょうか?

   

    多くの家庭では1週間に一度は食品などの買い物に出たりして、

    お金を使う機会があると思います。

    その支出について一度家計簿をつけてみましょう。

    そこで、いろいろ見えてくるものがあります。

 

    例えば。。
      ・1週間で食費を○円使ったから、1ヶ月(= 4週間として)では、

       4×○円くらいかかるかな?
      ・このままいくと「月」の予算をオーバーしそう?達成できそう?
      ・予算は達成は少し難しいかも。。そういえば今日買ったものは

       底値だったのかな?
      ・近所で底値で買うには、いつどこの店に買い物に行ったらいいのかな?

 

     上記の例はかなりどんぶり勘定かもしれませんが、

     それでも「1ヶ月間の支出」を「自分の肌」で感じてみることで、

     きっと次の行動へのきっかけとなる何かが見えてくるはずです。


3.できる限り省力化してしまう
   管理する対象を必要最小限におさえ、家計簿をつける時間と労力を

   おもいっきり省いてしまいましょう。

   当サイトを一読いただければきっといい方法が見つかると思います。


4.家計簿をつける楽しみを見つけましょう!

   家計簿は数字が中心で本来とっつきにくいものだと思います。
   その中で、目標を達成できて「ヤッター!」、

   支出をおさえることができて「ウッシッシ」といった、

   自分なりのちょっとした楽しみを見つけてみましょう。

 

   目標を達成できたら家族や自分にご褒美を、といったことも、

   家計簿をつけていればこそ、そのありがたさや喜びも

   味わえるものだと思います。
   
   少し難しい言い方をすればPDCAを回してこそ、

   自分なりのものさしが分かり、ものの良し悪しが分かるようになる

   ということが言えると思います。


5.家族のみんなで全員参加
    家計簿をつけるのがお母さんであっても、お父さんであっても

   一人で黙々と行うことほど辛いものはありません。

   半年や一年に一回は家族みんなで集まって家計簿を見てみることで、

   家族に一体感が出たりそこからコミュニケーションが生まれる

   きっかけになると思います。

    そういった機会や節目を設けることで、生活にメリハリができ、

   味わう喜びは倍に、悲しみは半分になるような気がしませんか??

 

   子供に対して、「子供はお金のことは気にしなくてもいいよ!」として 

   家計の話はしないのが一般的と思われています。家計簿そのものを

   見せる必要はないと思いますが、「お金はどこからか湧いてくる」と

   思わせることも良くないと思います。

 

   何か大きなものを買う時や旅行の出費があるとき、

   またいつも家計をやりくりしている様子は子供に必要部分は伝え、

   お金の大切さを理解させるための教育の一環にしてみても

   良いのではないでしょうか。